● やってみよう-2
しばらく前、静岡市の自宅マンション駐車場から自転車を盗まれた。6年間乗り続けたマウンテンバイク愛着があった。
「ひょっとして」と放置自転車保管所を訪ねた。見つからなかったが、探しながら、ブラりと並んだ自転車の運命が気になった。
調べると03年度、同市で放置・撤去された自転車は1万1171台。6980台が持ち主に戻り、718台は業者に売却。他の大部分は処分されたが、部品を集めて75台が再生され、海外に渡った。
再生自転車海外譲与自治体連絡会という組織があるのを知った。都内6区はじめ14自治体が加盟。静岡市もメンバーだ。再生された放置自転車はここを通じてアフリカ・アジア・中南米など途上国の無医村に贈られる。昨年度は21カ国に計3125台。保険師・看護師・教師たちの足になる。日本では今や消耗品扱いが、現地では「命を救う足」「移動薬局」「神様の贈り物」とも呼ばれるそうだ。
わが愛車。戻らぬまでも「自転車泥棒」から逃れ、遠い大地を走ってほしいのだが。
(「憂楽帳」2004年9月3日付毎日新聞東京版夕刊による)
問い 「命を救う足」とは何のことか
1、放置自転車
2、再生自転車
3、撤去自転車
4、盗難自転車
練習1
日本のアニメは世界の放映量の6割を占めるといわれ、米国、欧州、アジアで広く放映されている。このようにアニメをはじめと刷る日本製コンテンツは海外で高く評価されているにもかかわらず、なぜ輸出が伸び悩んでいるのだろうか。
日本製コンデンツの海外輸出が伸び悩んでいる原因の一つに、有能な「流通プロデューサー」が不足していることが指摘されている。流通プロデューサーは、コンテンツにさまざまな付加価値をつけて市場展開を図る配給業者をいうが、現在アニメや映画などの日本のコンテンツを世界に流通させているのは、米国を始めとする海外の配給業者である。
この背景には、日本においては、コンテンツの製作及び流通が国内のみで完結しがちで、海外取引の実務経験や交渉力、ネットワーク、ノウハウが蓄積されていないことがあるようだ。海外情報の収集力や国際展開のための情報発信力も弱いため、コンテンツ製作者は流通パートナーとして、海外の配給業者を選択しせざるを得ないというのが実情と見られる。
(「ニュースの核心」2004念4月26日付産経新聞朝刊による)
問い この文の内容とあっているものは次のどれか。
1、日本製コンテンツの輸出拡大には海外の配給業者との協力が欠かせない
2、日本製コンテンツの輸出拡大には有能なプロデューサーの育成が必要だ
3、日本製コンテンツの輸出拡大には海外情報の収集力が欠けている
4、日本製コンテンツの輸出拡大には制作者の海外取引の実務経験が必要だ
練習2
今日のように地球上に50億以上もの人が住むともなれば、すべての人が、自然から贈られた植物によって染めた衣装を着ることは不可能だが、19世紀に化学染料が発明され、電気による光が与えられたからと言って、何千年前、いや何万年前からか、人間が自然から色素を得て、染めたり、塗ったりして衣類を美しく彩ってきた、その努力や技術を忘れてはならないし、そこから生まれてきた「色」「彩」を、しっかりと目に記憶していかなくてはならない。
(『日本の色を染める』岩波新書による)
問い 本文の内容とあっているものはどれか。
1、古代から染色技術は大切にしなければならない
2、すべての人が自然の染料で染めた服を着なければならない
3、化学染料は電気による光が与えられたので美しい
4、新しい色は目で覚えていかなくてはならない
第7課 内容把握
やってみよう1
答え1